2005年10月24日

補正値

 [ルールポイント]と走破タイムを比較するだけでは、正確に各馬の能力を判定することはできません。レースには枠順による有利・不利、コース取りによる有利・不利、前が壁になるなどのアクシデントがつきものであり、全馬が能力を十分に発揮できたとは限らないからです。

 そこで[仲谷式ルール]では、全レースをVTRでチェック、こうした有利・不利を確認したうえで[補正値]を設定しています。
 枠順などで不利を被った馬にはプラスの[補正値]を、逆に展開のアヤなどで有利になった馬にはマイナスの[補正値]を設定して減算・加算することで、その馬の能力を正しく表した[ルール値]を算出することができる、ということになります。
 [仲谷式ルール]における補正項目は以下の9点です。

 (1)展開による補正
  スローペースで逃げた馬、ハイペースで追い込んだ馬は減算。逆にハイペースで逃げた馬、スローペースで追い込んだ馬には加算する。
 (2)上がりタイムによる補正
  上がりの脚に余力があった馬、前が壁になって十分に追えなかった馬は加算、脚が止まったしまった馬は減算。
 (3)スタートと道中の不利による補正
  出遅れた馬、道中で不利を被った馬には加算。
 (4)コーナー通過位置による補正
 道中で大きく移動した馬、4コーナーで外を回った馬、馬場状態の悪い部分を通った馬には加算、4コーナーで最内を回った馬や芝の状態がいい部分を通った馬は減算。
 (5)ジョッキーパフォーマンスによる補正
  外国人騎手が上手に、あるいは力任せに乗って激走したケースなどで減算する。
 (6)斤量補正
  負担重量の増減に応じて加算・減算する。
 (7)騎手の乗り替わりによる補正
  各騎手の成績内容を評価し、成績優秀な騎手に乗り替わった際は減算、逆は加算。
 (8)枠順による補正
  枠順による有利・不利を競馬場別・距離別に解析したうえで補正する。
 (9)降級による補正
  前回のレースから降級した場合などに減算する。


Posted by ratebustergold at 2005年10月24日 07:25